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理事長あいさつ

 

令和5年4月1日
社会福祉法人 大阪府障害者福祉事業団
理事長  飯田  哲司

 

 令和元年12月末から3年余りの期間にわたり猛威を振るった新型コロナウイルス感染症も、5月8日には感染症法2類相当から季節性インフルエンザと同等の5類に見直され、今後は、新たな感染症対策に移行することになります。引き続き利用者の安全のため感染予防に留意しつつ、ポストコロナに対応した利用者の生活の質の向上と、更なる事業団の発展のための取組みを推進してまいります。

 さて、令和5年3月に計画期間を令和5年度から8年度とする「事業団第1期中長期計画(以下、「中長期計画」という。)」を策定しました。今年度からは中長期計画に基づき事業計画を作成し、中長期計画で定めた目標に向け着実に計画を実行してまいります。

 中長期計画では、法人の取り巻く環境や課題を踏まえて、法人の理念及び運営の基本方針に基づき、法人経営、利用者支援、人材育成、地域貢献を4本柱として、実行計画を作成しました。この計画に基づき、以下のとおり令和5年度の運営方針を定め事業を推進します。

 先ず始めに、法人経営としては、経営理念、運営方針を明確化するため、理念及び倫理綱領の見直しを行うとともに、職員の行動規範策定に向けた検討などを行います。また、次世代の育成のための組織を設置し、人材育成基本方針を策定します。次に、利用者確保をするために多様なニーズに応じたプログラムの提供を行うと同時に、SNSの活用や事業所説明会等を積極的に行ってまいります。そのほか新規事業の企画立案、府立こんごう福祉センター敷地の活用方策の検討を行うとともに、各事業所の建物、設備を良好に保つための建物等の改修計画を作成することとしております。

 次に、利用者支援としては、職員の負担を軽減し、より適切なサ-ビスにつなげるためICT化推進計画を作成します。また、法人全体の業務継続計画(BCP)を策定し、その計画に基づき各事業所の計画を作成することとしております。

 人材育成としては、採用と新採職員の定着を促進するため、法人の求める人材を採用するための採用活動基本方針を策定するとともに、採用ブランディングを確立し情報発信の強化を行います。また、インターンシップや内定後のフォローなど採用、定着、育成を一貫して行うための採用計画の作成を行います。また、定着と育成のために、新規採用職員、リーダー、管理職などの研修を更に体系化するとともに、職員のモチベーション向上と離職防止のため、キャリアパスの明確化などのほか、サークル活動のようなインフォーマルな場の設定などを検討し、実現性の高いものから順次実施することとしております。このほか、こんごう福祉センターの職員確保対策として、金剛バスの増便や南海バス路線の新設に向けた調整を行うとともに、イベントの実施やYouTubeなどを活用した情報発信等を行うことで職員の確保を図ってまいります。

 次に、地域貢献としては、各事業所が主体となって、地域の関係機関から福祉的なニーズを収集し、地域共生社会の実現に向けた地域連携計画を作成するとともに、災害時に地域貢献できるよう建物・設備、物資の提供や職員派遣等について検討し具体化を目指します。また、障がい者雇用の促進への取組みとして、多様な人材が安心して働ける場をつくるための方針を策定するとともに、各事業所の業務を整理し障がい者が担う業務を明確化します。また、府立こんごう福祉センターの敷地の活用方策の検討にあたっては、就労継続支援A型の整備についても視野に入れて検討をすることとしております。

 今年度以降は、この計画に基づいて一歩ずつ着実に進め、法人が目指すべき事業団に近づけて行きたいと思います。なお、計画策定あたっては、各事業所の職員が議論に参画し、事業所の将来像や進むべき方向性を、職員一人ひとりが享受できたことに意義があったとのではないかと思っております。

 最後になりますが、経営を安定させ事業を継続することが、すべての基本となることはいうまでもなく、利用者、保護者等から信頼される法人、職員がやりがいをもっていきいきと働ける法人、地域から信頼される法人になることを目指して努力してまいる所存でございますので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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