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丘のうえから

事業団の歩みを見守り続けた50年

平成29年10月2日

 パリーン!ガラガラガラ~ガシャーン!グォードーン!

「金剛コロニー本館」として建設され、「総合管理棟(そうかん)」の名で親しまれた建物。新築の法人事務局でこの原稿を綴っているまさにその横で、大きな音を立てながら取り壊しが進められています。

 春は桜やツツジの花に囲まれ、夏は蝉の大合唱。秋は金木犀の香りと木々の彩りを楽しみながら、キンと冷える冬を待つ。職員は、この建物で採用辞令を受けとり職に就き、退職辞令を受けとり職を退く。「あの部屋でな・・このロビーでな・・あの絵はな・・この作品はな・・。」少し近寄り難い、緊張感の漂う「そうかん」でもありましたが、諸先輩方の様々な熱い思いとともに事業団の歴史を刻んできた大切な場所。大自然の中、約50年の変遷を一番近くで見守ってきた身として、今、どのような思いを抱いているのでしょう。

 事業団のスタートを切ったこの建物がなくなってしまうのは、少々淋しい。しかし、その半世紀の歴史に恥じないよう、そして50年後に誇れるよう、利用者・職員とともに歩みを進めていきたいと思います。

総務課