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丘のうえから

「人と出会いを大切にする」

平成30年10月22日

 福祉業界の人材確保について厳しい状況が続いている。当事業団もご多分に漏れず、人事担当者が頭を悩ませる毎日。
 各地で開催される人材確保セミナーのタイトルには、「クリエイティブ」「ブランディング」「プレゼンテーション」と横文字が並ぶ。福祉業界でこれまで意識されることの少なかった「発信力」を強化すること、世の中に「福祉の仕事」の魅力を広く知ってもらうこと、いずれもとても大事なことなのは否定する余地が無い。
 ここでふと立ち止まった。まだ見ぬ人たちにアプローチする前に、今目の前にいる人たちへの関わりはどうだろう。
 職員一人ひとりが、「福祉の仕事」の魅力を感じ続けることができる職場環境が整備できているのだろうか。ボランティアの人たちや、毎日顔を合わせる近所の人たちに「福祉の仕事」の魅力を感じてもらえる接し方をしているのだろうか。福祉業界に直接触れている人たちに「福祉の仕事」の魅力を感じさせることができなければ、接点の無い人たちにその魅力を伝えることなんてできるはずがない。
今目の前にいる人たちや、出会いを大切にし、その人たちが「福祉の仕事」に興味を持ち、就職し、仕事をやり続けることができるような関わりをこれからますます強めていきたいと思う。自然に向上していくスパイラルを生み出していきたい。
 見映えのするホームページ、SNSによる情報発信、etc. うーん、どれもやりたい。でも、実際に感じた人たちが生の声で伝えることが最もインパクトがあると思う。その効果的な伝え方、情報の拡散手段として今ドキのツールを使いこなす。やっぱりこれだね。

人事課