丘のうえから
ペアレント・トレーニング
平成31年2月18日
こども発達支援センター風(以下、「風」)は、茨木市の発達障がいの子どもを対象に個別療育や集団療育を実施し、また発達障がいを広く知ってもらうための啓発等を行っています。その一環として、風の療育利用者向けと茨木市民向けにペアレント・トレーニングを実施しています。
ペアレント・トレーニングは、知的障がいや自閉症などの発達障がいの子どもをもつご家族を対象に、支援機関が提供する療育に基づいた関わりを家庭でも行うことができることを目的として、1960年代にアメリカで開発されたプログラムです。日本では子どもの療育機会が十分に行き渡っていなかった背景から、ご家族の日常生活での困り感を軽減するためのプログラムとして取り入れられました。また、現在では、発達障がいだけでなく、虐待を受けた子どもなどに対応したツールが開発されるなど対象が広がっています。
風では、発達が気になるお子さんのご家族を対象に、全5回の短縮版で実施しました。お子さんへの関わり方や伝え方のコツなどをお伝えし、ご家庭で実際に取組んでもらった後、ロールプレイや宿題の成果を発表してもらいました。
実際に取組んでみた感想を療育利用者のご家族から聞くことができました。「今まで、子どもに対して投げやりな言い方が多かったけれど、どう伝えればいいのか考えるようになった。」「対応するときに余裕ができた。」「子どもが楽しそうにしており、自分も楽しく関わることができるようになった。」など、お子さんとのやり取りが前向きになっている様子が療育を通して感じることができています。
ペアレント・トレーニングは子どもの良いところを見つけることが大切です。療育を進めていく上で、私たち支援者も子どもたちの良いところを見つけて、たくさんほめていきたいと思います。
地域生活総合支援センターあい