丘のうえから
新型コロナウイルス感染症をきっかけに
令和2年5月25日
新型コロナウイルス感染症の猛威が押し寄せてきた。利用者に感染者が発生しないことを最優先に、感染予防策の徹底に取り組む。日々、支援現場では緊張感の高い状況が続く。テレビ等では「医療従事者」の大変な状況がクローズアップされるが、「福祉・介護従事者」の状況もかなり深刻だ。職員には、一般の市民よりも感染予防の意識を高め、自粛の徹底を図ってもらった。職員全員の努力の成果として、幸い今のところ利用者、職員ともに感染は発生していない。
大きな課題となるのは、現場で感染症が発生したときに、誰がその支援にあたるのかということ。もちろん支援にあたる職員には、手当を支給する等条件整備はするとしても、感染リスクが高い業務に従事することは簡単なことではない。職員本人はもちろん、その家族もリスクに晒されるかもしれない。そんなとき、福祉の本質に立ち戻る。利用者の命、人生、生活を支えるということ。その本質が職員一人ひとりの心に浸透していることが大切。危機に瀕したからといって、人の芯は急に変化するわけではない。平時から、日常的にその芯を強固なものにする取り組みが必要とコロナをきっかけに改めて感じる。
法人事務局 事務局長