丘のうえから
第57回全国社会福祉事業団大会に参加して
令和6年11月5日
10月17日と18日に秋田県で開催された第57回全国社会福祉事業団大会に参加しました。
1日目は実務研究論文入賞者からの2件の実践報告と、共生社会や地域福祉をテーマとした基調講演、特別講演がありました。
2日目はICTの導入による業務効率化や、強度行動障がいを持つ利用者への意思決定支援に関する講演があり、障がい福祉を様々な切り口から学べる良い機会でした。やはり、対面での研修は、オンラインとは異なり、発表者の熱意と会場の雰囲気が相まって、講演に集中することができ、自分の福祉観に置き換えて、振り返り、学びを深めることができました。
講演のテーマでもあった「地域共生社会」は、地域とのつながり、人と人とのつながり・支え合いのなかで行われていくもので、「やさしい気持ち」が必要であると、再確認ができました。認知症の方が自分のペースで買い物ができるスローショッピングの取り組みや秋田県藤里町での重層的な活躍支援事業の展開の話を聴き、地域ニーズに向き合い、制度だけでは捉えられないサービスを提供することも社会福祉に求められる使命と役割であることを改めて学ぶことができました。
人と人とのつながりには、感動があり、色々な出会いや経験が、自分自身の価値観や人生観を大きく変えてくれます。福祉には人と地域のクリエイティブな未来を拓く可能性があると感じました。
加えて、支援者として「想像力」と「創造力」で福祉をより良いものにしていき、「みんながよりよく、ありのまま生きられるような社会にする」ことを目指していく必要があると感じました。
今後は、地域生活総合支援センターあいがある茨木市の地域でも制度や法人の枠を越えて、団体だけではなく個人のつながりも含めた地域づくりを多くの人と協同・連携しながらしていきたいと思います。それらを、自分事として、ともに考え、ともに感じ、ともに悩み、ともに喜べることが私たちの仕事の素晴らしさだと思います。
そんなことを感じながら、秋田県の美味しいお酒と美味しいご飯に酔いしれ、大阪空港に向かいました。
長くなりましたが、2日間貴重な機会をいただきめやぐだじゃ。
秋田県の方言で、めやぐだ=感謝の言葉。ありがとう
地域生活総合支援センターあい