丘のうえから
地域のセーフティーネットとして
平成29年2月6日
地域生活総合支援センターいまは、平成28年4月1日守口市に開所しました。
利用者一人ひとりの“今”を大切にし、家族だんらんの場である“居間”のように、利用者が集まり、和やかに過ごせる事業所を職員一同が目指して業務を行っています。
生活介護の定員は40名、放課後等デイサービスの定員は10名、共同生活援助の定員は30名です。また、相談支援事業も行っています。
短期入所は定員10名で平成29年度以降に受け入れを開始する予定です。
平成28年12月28日、守口市との「災害発生時における福祉避難所の開設及び運営に関する協定」の締結式が守口市長、久保田常務理事出席のもと行われました。
守口市で第1号となる福祉避難所として今後、地域の障がい児・者等が安心して避難できるスペースを確保し、地域のセーフティネットの役割を果たしたいと思います。
地域生活総合支援センターいま
すくよか 開設10年を迎えて
平成29年1月30日
10年目を迎えたすくよかでは、1歳から72歳という幅広い年齢層の方々に「医療と福祉の融合」をコンセプトに支援を提供しています。きた棟は行動障がいなどの特別な支援が必要な人たちを、みなみ棟は医療ケアが常時必要な人たちを、それぞれ中心に、生活に即した支援を提供し、健やかな心身の成長発達を支援する施設を目指して運営しています。10年の流れの中で、これまでも施設運営に関する施策の見直しがありましたが、最近「重症心身障害児者施設における児者一体運用の特例措置」について、即ち「療養介護における重症心身障害者の療育活動についての質の向上」がクローズアップされています。すくよかでも、重度高齢化に伴う様態の変化に対応するために、ハード面の整備として設備改善を計画し着手していますが、その一方で、その人らしくいきいきと生きることができるように、福祉・医療・教育の専門的なサービスを総合的に提供することを基本方針に据え日中活動の充実に取り組んできました。音楽療法担当者によるプログラム提供、きた棟では療育棟を中心にTEACCHモデルを活用した自立活動を、みなみ棟ではレクリエーションやリハビリテーションを通じたリラクゼーションの増進・QOLの向上、といった取り組みを実施してきましたが、今後一層の充実、質の向上に努めます。
すくよか
終末期を考える
平成29年1月23日
「かんなびのさと」は、金剛コロニー利用者の高齢化に対応するため整備した、「知的障がい者に配慮した」特別養護老人ホームです。
入所施設で長く生活して来られた利用者のほとんどは、結婚・出産をしてこられず、血縁者は親から兄弟姉妹へ、更に、甥姪の代に変わっている方も増えてきています。
そんな中で、人生の最期をどう迎えるかを考えることと、ご家族はどういった最期を思い描いておられるのかを知っておくことが大切なことから、平成27年より『終末期を考える会』を開いています。
利用者本人の思いを確かめることが最優先であることは十分認識していますが、障がいゆえに自分の死と客観的に向き合い、希望を言語化することは困難な現実があります。『終末期を考える会』は、ご家族の死生観や思いを直接聴かせていただく貴重な機会となっています。
血縁者も高齢で遠方に住まわれている場合など、利用者がお亡くなりになったときに、職員が死亡確認からご葬儀まで関わることもあります。長く暮らしてきた甘南備の地で送ってあげて欲しいと、ご家族が希望されることも多くあります。棺の中で、花に囲まれた安らかなお顔を拝見する時、「お疲れ様でした」「私たちはあなたの気持ちに寄り添えていましたか?」と自問を繰り返します。
かんなびのさと