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丘のうえから

利用者の楽しみであり生活に欠かせないもの、それは食事

令和元年11月18日

 

 かつらぎでは、利用者にいつまでも健康に過ごしてもらえるよう、そして日々の食事が楽しみの一つとなるよう、日々試行錯誤しながら献立を作成し、給食を提供しています。ユニットへ行くと「今日はカレーやからお仕事がんばってくるわ!」「今日のごはんおいしかった!」と言っていただけたり、「見て、これ頑張って食べたよ!」と、今まで食べられなかった物が食べられるようになったことを嬉しそうに報告されたりと、毎日の給食を楽しみにしている様子が伺えます。

 また、給食により楽しみをもてるよう、月に2回選択メニューを取り入れたり、正月やクリスマス等には、食事での季節感と特別感を大切にしています。ユニットごとの行事の際には、通常使用している食器ではなくお弁当形式で提供したり、ユニット独自の特別メニューに変更して提供するなど、食でもイベントを盛り上げています。

 今後、利用者の高齢化に伴いそれぞれの咀嚼・嚥下能力に合った食事の提供がより必要になることが考えられます。これらのニーズに対応しながらも日々の生活に潤いのある給食が提供できるよう、給食業者スタッフとも連携して、これからも積極的に取り組んでいきます。

 

 かつらぎ


一人ひとりに合わせた暮らしの実現に向けて

令和元年11月5日

 

  かんなびのさとは、事業団のなかで、唯一介護保険制度に則った施設として12年目を迎えています。そのなかで、昨年他法人のユニット型特養を見学する機会を得て、改めて「ユニット型特養」の意味を考えていこうということになり、早速有志を募り「ユニットケア推進委員会」が立ち上がりました。

 今は「施設」であっても我が家のように落ち着けるよう、創意工夫に富んだ「設え」と、個別ケアを進めるツールとして、24時間シートの作成に取り掛かっています。

 これまでにも入居者一人ひとりの介護の状況は、アセスメントシートとして作成してきました。さらに、24時間の時間軸でその方の生活リズムを把握し、ご本人の希望、ご自身でできること、必要なサポートなどを書面にしています。これにより職員間の情報共有ができ、統一したサポートや入居者の方の変化に気づきやすくなります。

 このように、これまで当たり前と思っていたケアを、もう一度「個別ケア」の基本を見直しすることで、一人ひとりの心地よい暮らしの場の実現に向けて一歩ずつ歩みを進めています。    

★我が家のような玄関に変身         ★共同生活室の中の畳スペースで足を伸ばしてゆったり

 

かんなびのさと

 

 

 

 


ここに生き続ける思い

令和元年10月21日

 

 こんごう福祉センター内にある、かんなびのさとの駐車場奥の一画に「いのりの塔」という碑が建立されている場所があります。その塔は法人の施設を利用されている期間に亡くなられた利用者と、法人で勤務され在職中に亡くなられた方々を偲んで1974年に建立されました。

 昨年までは年に一度「こんごう福祉センターまつり」の開催に合わせて祈念式典を行い、故人の家族や関係者、職員に参列いただいていましたが、そのこんごう福祉センターまつりも様々な環境の変化により本年以降廃止となりました。

 式典は廃止となりましたが、今年から総務課が中心となり、施設長・寮長のお力も借りながら、「いのりの塔」を維持していくため周辺の草を刈ったり、塔を清掃し、お花を毎月お供えさせて頂いています。

毎月の整備が終わると、とても清々しい気持ちになり、1969年から続くこんごう福祉センターで長年過ごされ亡くなられた方々に思いを馳せる時間があります。

 そしてこれからも利用者の気持ちに寄添い、共生社会の実現、障がいの理解、交流と参加、福祉社会への貢献ができる様、活動する気持ちを新たにします。

「いのりの塔」はそんな思いを再確認させてくれる場所です。

 

総務課