丘のうえから
「ようやく今年度の職業訓練がスタート!」
令和2年6月22日
大阪INA職業支援センターでは、知的障がいのある方へ一年間の職業訓練を実施しています。新しい訓練生のみなさんには、新型コロナウィルスの感染防止のため、入校の4月から登校せずに、ご自宅で課題に取り組んでいただいておりましたが、ようやく6月から本格的な訓練が始まりました!
まだまだ始まったばかりで、みなさん長い自宅生活の影響から抜け出し、生活リズムを取り戻すのは難しいようです。けれど、そのような状況の中、就職の夢をかなえるためINAのルールを覚え、各科での学習や実技訓練に積極的にチャレンジしておられます。
もちろんINAでも新型コロナの感染防止のため、登校時の体調チェックや手洗い、消毒、うがいなどを厳重に行い、訓練中は訓練生同士の距離をしっかりとり、三密の状況にならないようにしています。箕面キャンパスでは2科目の訓練を行っていますので、園芸科とパン菓子製造科を1,2階で分け、科目間の訓練生の接触を避ける工夫をしています。
このように新型コロナ感染防止のための新しい訓練スタイルを模索しながら、職員一丸となってみなさんの就職の夢を応援しています。
*写真はパン菓子製造科が、2階講義室でパン生地伸ばしのトレーニングを
している光景です。
大阪INA職業支援センター
コロナウイルスに負けない
令和2年6月8日
大阪府で初めて感染者が出たのは1月29日でした。その頃は、心配はしても「恐怖」を感じるほどではありませんでした。その後、3月の下旬から急に感染者が増え始め、4月9日には92人という最大値を記録しました。3月中旬以降は気が気ではありませんでした。早くから高齢の方や基礎疾患のある方は死亡率が高いと言われていましたが、おんどには65歳を過ぎた利用者さんがたくさんおられます。「とにかくコロナウイルスを近づけてはいけない!」恐怖を感じ、このことばかりを考える毎日でした。早くから職員や利用者さんに手洗い・消毒はもちろん、プライベートでの外出も控えるようお願いし、4月に入ってからは臆病すぎるような対応をしてきました。5月末時点で当法人事業所の利用者さん、職員などに感染者は出ておらず、これは本当にみんなが頑張った成果だと思います。
5月25日ですべての都道府県の緊急事態宣言が解除されましたが、これから先、コロナウイルスとの共存を覚悟しないといけないようです。利用者さんや職員がコロナウイルスに感染しないように、また、万が一コロナウイルスに感染した時にも、負けずに戦うことができるように、これからもしっかりと備えてゆきます。
地域生活総合支援センターおんど
新型コロナウイルス感染症をきっかけに
令和2年5月25日
新型コロナウイルス感染症の猛威が押し寄せてきた。利用者に感染者が発生しないことを最優先に、感染予防策の徹底に取り組む。日々、支援現場では緊張感の高い状況が続く。テレビ等では「医療従事者」の大変な状況がクローズアップされるが、「福祉・介護従事者」の状況もかなり深刻だ。職員には、一般の市民よりも感染予防の意識を高め、自粛の徹底を図ってもらった。職員全員の努力の成果として、幸い今のところ利用者、職員ともに感染は発生していない。
大きな課題となるのは、現場で感染症が発生したときに、誰がその支援にあたるのかということ。もちろん支援にあたる職員には、手当を支給する等条件整備はするとしても、感染リスクが高い業務に従事することは簡単なことではない。職員本人はもちろん、その家族もリスクに晒されるかもしれない。そんなとき、福祉の本質に立ち戻る。利用者の命、人生、生活を支えるということ。その本質が職員一人ひとりの心に浸透していることが大切。危機に瀕したからといって、人の芯は急に変化するわけではない。平時から、日常的にその芯を強固なものにする取り組みが必要とコロナをきっかけに改めて感じる。
法人事務局 事務局長