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丘のうえから

かんなびのさとが次に目指すもの

令和4年2月21日

 

 

 コロナウィルスが猛威を振るう以前から人員確保には苦労してきましたが、オミクロン株の感染力はすさまじく、濃厚接触者になった職員の自宅待機対応のため、シフトのやりくりに担当者は頭を抱えています。

 このような状況で、ひしひしと思うのは、介護の仕事は一定の知識・経験・技術がないと出来ない仕事であるがゆえに、代替補充が容易ではないということです。「何とかせなあかんなぁ」と頭の中を常にぐるぐると回っており、たどり着いたのが、ICT等介護機器を本格的に導入しよう、と。機器を導入することで、介護の質にばらつきが出ない、データが蓄積され支援の根拠になる、きつい・しんどい仕事からスマートな仕事へイメージアップが期待できる、職員も長く働いてもらえる…等々、良いことが多い気がしてニヤニヤしてきます。と同時に、介護を受ける入居者の方はどう感じるのだろう、関りが希薄に感じるのか、逆に気を使わなくて良いと思ってくれるのか、等不安な部分もあります。

 しかし、今のまま同じやり方をしていては、人手不足は解消されません。なので、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。ただし、倫理観、パーソンセンタードケア(その人を中心としたケア)の理念を大切に。

 そうすると、次の課題は、導入費用…、悩みが尽きません。

※イラストはイメージです(引用:「介護分野のICT化、業務効率化の推進について」

厚生労働省 未来投資会議構造改革徹底推進会合(健康・医療・介護),2019,p13))

 

 

特別養護老人ホーム かんなびのさと


かつらぎの冬日和

令和4年2月7日

 

 

 今年度も残りわずかになりました。昨年度に続き新型コロナ対策に追われる日々でしたが、その中での日常の取り組みなどをご紹介します。

 11月はサンクスボードを設置しました。職員同士「ありがとう」の気持ちを伝えあい、よりコミュニケーションがとれる職場を目指して、感謝の気持ちを文字にしてホワイトボードに掲示する取り組みです。たくさんの「ありがとう」が届きました。かつらぎまつりではお天気に恵まれ、利用者様は中庭でダンスや歌を披露し、職員はユニット対抗の重ね着対決でバトルを繰り広げました。

 12月は1年の中でも行事が多い季節です。キャロリング、クリスマス会、門松づくりなど利用者の皆様は楽しく参加されていました。各ユニットのクリスマス会では音楽などの催しの後、ご馳走を食べて盛り上がりました。

 1月は年末に手作りした立派な門松がかつらぎの玄関を華やかにに彩り、無事にお正月を迎えることができました。

 かつらぎでは、さまざまな取り組みを通して、利用者様も働く職員も「やりたいことに挑戦できる」ように、それぞれが持てる力を発揮できる環境でありたいと願います。

 

 

 

 

 

かつらぎ


災害に備えて、普段の準備ができていますか

令和4年1月31日

 

 

 今の時代はいつどこで、どんな災害や事件・事故に遭遇するかわかりません。いざという時に、力を発揮するためには、何よりも準備が重要です。

 正常性バイアスということばを知っていますか。正常性バイアスとは、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となります。

 東北大震災で訴訟になった石巻の大川小学校のケースでも、正常性バイアスによる根拠のない楽観的思考が対応を遅らせた可能性があると指摘されています。

 事業所ではどういう状況になれば避難を開始するか普段から話し合っておられますか。職員の皆さんは事業所のAEDの場所、消火器や非常ベルの位置を把握していますか。普段からいざという時の準備を怠らず、今後も緊張感を持って避難訓練を実施し、いざという時の準備を怠らないことが大切だと思います。

 また、次年度はBCP(事業継続計画)の策定が計画されています。災害後の事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画となります。

 何よりも大切な皆の「いのち」を守るために、全員が普段からの準備を怠らないようにしていきたいものです。

 

 

こんごう福祉センター長