丘のうえから
歴史を刻む
平成27年8月3日
私が所属している事業所には、金剛コロニー開所以来生活されている利用者がおられます。寮唯一の大正生まれのAさんもその一人です。寄る年波もあり、日中もうつらうつらされることはありますが、まだまだ元気でいらっしゃいます。この前もうなぎを食べに行かれました。以前は帰宅するのが楽しみだったBさん、最近は家に帰ってもすぐにコロニーに帰りたいと訴えられるそうです。コロニーが我が家になってしまったとおとうさんがつぶやかれました。他にも、わが子にとってはコロニーが人生のすべてですと言われたご家族もおられます。
金剛コロニー開所以来45年の歳月がたちました。ここには多くの利用者の人生や生き様が詰まっています。
その利用者の人生を共に歩ませてもらっていることに今は感謝しています。利用者あっての職員、利用者あっての施設です。
新しく出来る施設においても新たな歴史が刻まれます。利用者にとって新しい我が家になるよう期待しています。