丘のうえから
『地域に根づく』~こども発達支援センター mum(マム)~
平成29年9月19日
mum…現在では、照れくささもなく、当たり前の名前となりました。
皆様から愛される、そんな場所になればとの思いで、欲張りながら色々と名前を考えました。
mumという名前に決定した時には、電話で名乗るのも少し恥ずかしさがあり、周囲の方からmumと言われると、何だか気恥ずかしい気持ちだったことを思い出します。
当時、多くの皆様のお力添えを頂き、期待を一身に受けて開所し、この9月で、一周年を迎えることができました。
先日mumを利用しているお子さんが、友だちとの関わりについてひとりで相談に来てくれました。療育の時間でもなく、保護者と一緒でもなく、ひとりでmumに来てくれたことに、職員皆が喜びとやりがいを感じました。
地域に密着した事業をするということは、このような生活の中にこそあるということを、改めて知ることとなりました。
これからもmumを必要として頂いている利用者の皆様や、そのご家族の皆様の気持ちに寄り添える支援員であり、チームでありたいと思っています。
mumの名前は、委託を受けた市の花「菊」が由来となっています。
その花の名は、「窮まる(きわまる)」が語源で、一年の最後に咲くことに由来しているそうです。
花の少ない季節に咲き皆を楽しませる菊のように、全ての人に笑顔の花が咲きますように。
※「こども発達支援センターmum」では、河内長野市に在住する、自閉症スペクトラムの診断を受けた児童、発達のサポートが必要な児童を対象とし、子ども一人ひとりに合わせた個別の専門療育プログラムを提供しています。
地域生活総合支援センターきらら
心のよりどころ
平成29年9月4日
茨木市立障害福祉センターハートフル(以下「ハートフル」という。)の来館者は、障がい者ご本人とそのご家族、支援団体や関係機関など、様々な想いや目的を持って、毎日たくさんの方がお越しになります。
おひとりで来館される方ばかりでなく、ご家族やガイドヘルパーと来館される方、中には盲導犬や聴導犬といった介助犬と一緒に来館される方もおられます。ロビーでは本当に様々な出会いと情報交換が行われているようです。
ハートフルで支援サービス(地域活動支援センターⅡ型、生活介護、入浴サービス)を利用されている方、講座を受講される方、貸室の利用で定期的にお見えになる方の他に、食事や休憩のためにレストランを利用される方、ロビーで打ち合わせをされる方もたくさんおられます。
「ハートフルに行けば○○さんに会える」といって遠くから歩いて来られる方や、「トイレを貸してください」「自動販売機はありますか」と近隣の皆様や、ハートフルの中を通って帰る小学生を見ていると、この場所は、安心できて心のよりどころとして、今以上に皆様に愛される施設にならなければと、日々思いながら受付をしています。
障害福祉センターハートフル
三兄弟の末っ子です
平成29年8月21日
平成29年4月1日、こんごう福祉センター内に新しい施設「にじょう」が開所されました。金剛コロニー再編の集大成として、平成28年4月には「こんごう」、平成29年4月には「かつらぎ」、「にじょう」の施設が開所されました。大阪府南東部にある、金剛山、葛城山、二上山がその名の由来となっています。二上山は、3つの中では標高が最も低い山ですが、日本最古の和歌集「万葉集」にその名が登場し、歴史的にも古くから親しまれた山になります。「にじょう」は三兄弟の末っ子といえ、利用者の皆様の平均年齢はもっとも高く、62.6才(平成29年4月1日現在)となっています。
施設が開所して8月で4か月がたちました。4月当初の利用者の皆様は、居室の個室化や食堂・浴室等の設備など、新しい環境の違いに戸惑うこともありましたが、今では、皆様生活に慣れ、以前から暮らしていたかのように当たり前に生活されています。この適応力は、再編で何度もコロニー内の施設を移動されてきた経験が生きているのかもしれません。利用者の皆様の適応力には、感服するばかりです。
もう一つ、それを支えているのは、利用者の皆様やそのご家族の皆様から我々に寄せられるお声と、それに応えようとする職員の意識であるといえます。高齢期の利用者の皆様の日常生活の変化に注意し、安心して「にじょう」での生活を送っていただくために、今後も支援力を高め、皆様から利用してよかったと思っていただける施設にしていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
にじょう