丘のうえから
コロナ禍のグループホーム
令和3年7月19日
私が4月にのどかへ異動してきたときに、たくさんの利用者さんから「ヘルパーまだ?」「遊びにいったらあかんの?」という声を多く聞きました。コロナが原因で通常の生活ができずストレスに感じている方が多くいます。地域生活をしているのに地域の様々な資源やサービスが使えない現状は本当にストレスだと思います。
そんな中で、職域のワクチン接種が始まったのは大変喜ばしいことでした。おかげさまで利用者全員1回目のワクチン接種を終えることができました。もう一つ良かったのは、のどかの利用者さんが職域接種の会場となった『こんごう福祉センター』へ行けたことです。富田林市にある『こんごう福祉センター』へ行くことは滅多にないので、知っている方からは、「懐かしい」「前とは全然違う」といったお話を聞くことができました。また『こんごう福祉センター』を知らない人もプチドライブ的な感じで楽しみにもなったのかなと思います。
全員がワクチン接種を終えて1日でも早く元の生活に戻っていけることを願っています。
じょぶライフだいせん(のどか)
「BOSS」
令和3年7月5日
我らのボス=理事長のことを「強面で近寄りがたい」そう思っている職員はたくさんいるのではないでしょうか。実際、これまでは挨拶をする程度の接点しかなく、「お金のことばかり言う嫌な感じの組長」という印象でした。
4月の異動で、思いもよらずお話しする機会が増え、「とても物知りで、見た目に反して実は優しい照れ屋なボス」という印象に変わりました。
経営のことや福祉の仕組みのことなど、たくさんのことを教えてくださいます。「支援のことは分からない」とうそぶくボスに、支援のことをたくさん教えて差し上げようと思う今日この頃です。人を見た目で判断してはいけません。相手の顔をみて、言葉を交わすことでお互いのことを知り、分かり合うことが大切だと感じています。
そして、本当のボスを知ってもらうため、人見知りのボスと支援現場をつなぐ橋渡しをしたいと思いました。
事業管理室
支援現場はやっぱり楽しい!
令和3年6月21日
今回は就労継続支援B型の利用者の方で、企業実習に行かれたAさんの支援について紹介します。
Aさんは今年の5月末でオフィスビル清掃の実習が終わりました。実習に行かれる前は、目覚ましをセットし、一人で起きることも苦手でした。実習先への通勤練習も寝坊からスタートし、目覚ましをセットする練習から始めました。Aさんは一人で電車に乗ることが苦手で、ICOCAカードで改札を「ピッ」とすることも自信がなさそうでした。何度も一緒に通勤練習し、遅刻せず実習に行くという目標を掲げました。また、遅刻せず実習に行くことができると自分でカレンダーに笑顔を記入する「笑顔カレンダー」というものを導入し、目標を達成できたことをAさんが目で見て分かり易いよう構造化しました。
実習スタートから何日か経過し、私がたまたま朝の通勤時にAさんを見かけたとき、駅の改札でICOCAカードを自信満々に「ピッ」とし、改札に立っている駅員さんに対して、元気に笑顔で手を挙げて挨拶するAさんの姿に、私は鳥肌が立ちました。
人には色々な働くカタチがあり目的もありますが、「働く」ということが、ここまで人に自信をつけてくれるものだということを利用者の姿から学びました。Aさんも実習を通して成功体験を積み重ね、自信がついたことで、働くことの「生きがい」や「やりがい」に気づけたのだと感じました。私たち支援者は、利用者の方々から学ぶことがたくさんあり、その学ぶ姿勢こそ、共感につながり、共感できた時にこそ支援は楽しいと感じます。
福祉の仕事は、目に見えないもの、カタチにならないもの、答えのないことが多くあり、つくづく難しいと日々感じますが、だからこそ「やりがい」があるのだと思います。答えのないことを楽しむポジティブ思考で、今日も支援現場にいってきます!
地域生活総合支援センターあい