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丘のうえから

新しい訓練生を迎えて

令和4年5月23日

 

 

 4月8日、令和4年度の職業訓練生の入校式を行いました。

 入校のための要件として、療育手帳の交付を受けていることが必要なのですが、このところ、精神障害者保健福祉手帳を併せてお持ちの方や、発達障がいの診断を受けておられる方も多く来られるようになりました。

 当センターでは、知的障がいのある人を対象とした、公共職業訓練を行っています。パン菓子製造科、園芸科、グリーンハーベスト(農業)科の3つのコースがあり、いずれも1年間のカリキュラムです。

 技能や知識を学ぶだけではなく、生活リズムやメンタル面の不安定さ、コミュニケーションが苦手、働くための心身の準備が必要など、いろいろな職業リハビリ的なサポートを行っています(職業準備性の向上)。

 大阪INA職業支援センターでは訓練生の皆さんと話し合う機会をできるだけたくさん持つようにしており、ご本人の納得や理解をサポートし、訓練生の皆さん自身が自分の目標をたて、意欲を持って自身の成長に取り組むことができるよう取り組んでいます。

 パン菓子や花、野菜を作り育てることをとおして、モノづくりでしか味わうことのできない楽しさや喜びをたくさん感じていただけると思います。また一方で、仕事として良いものを作る大変さも体感します。

 就職をめざしておられる方や、障がい者の雇用を考えておられる企業のご担当者様、ぜひ一度、見学にお越しください。

 

 

大阪INA職業支援センター


おんど短期入所 明るく 楽しく 優しく 奮闘中!!

令和4年5月9日

 

 

 地域生活総合支援センターおんどには生活介護、就労継続支援B型、共同生活援助そして今回紹介する短期入所と4つの事業があります。

 短期入所ではご家族が一時的に介護をできなくなった時に、家族に代わって食事・入浴・排泄等の日常生活に関する支援を行っています。

 おんど日中事業に通所されている方だけでなく、外部の方のご利用もあり、重要な役割として緊急ケースの受け入れも行っております。昨今の新型コロナウィルス感染症対策のため、一時的に外部の方の受け入れを中止しておりましたが、現在は徐々に再開しております。

 受け入れの中止を各ご家庭へ連絡した際に「困るわ。」「これからどうしよう…」といった声が多く聞こえました。それだけニーズがあり、家族のレスパイト確保のため定期利用され、ご家族の生活リズムに組み込まれていること、独り暮らしやGH入居に向けた練習先として、頼りにしていただいているということを実感しました。また、地域の他法人施設や相談支援事業所から新規利用希望の連絡をいただくこともあり、地域の事業所同士の繋がりの大切さを身を以て知りました。

 ただ、おんど短期入所の現状として、ご利用日が偏っている課題があります。水曜日、木曜日は満床の日も多いのですが、その他の日の空き状況を克服すべく、新規利用者の獲得に向け、体験利用を今年度は既に数件受け入れています。利用者の男女比率に反して男性支援員の手が足りないという課題も抱えておりますが、こちらは生活介護や就労継続支援B型の支援員からの応援体制が確立しつつあり、解消に向かっています。男性利用者と女性利用者が適度な距離感で接し、地域の人たちと交流する場所として貴重な社会資源であると考えています。

 今後も課題の解決のためにできることを模索し、短期入所だけでなくおんどの事業全体で力を合わせて安定した運営ができるよう努めます。

  

 

 

地域生活総合支援センターおんど


「初心忘るべからず」

令和4年4月18日

 

 

 令和4年4月1日、当事業団に40人の新たな仲間が加わりました。

福祉業界の人材確保難が続く昨今にも関わらず嬉しい限りです。

 

 入職から2週間ほどが過ぎ、

はじめて会う同僚、はじめての仕事、はじめての職場、はじめての一人暮らし・・・

特に新卒の方は、はじめて尽くしの毎日に悪戦苦闘(?)していることでしょう。

「利用者が喜んでくれる支援をしたい」

「早く戦力になって職場に貢献したい」

「多くの経験を積んで福祉専門職として自信をもって仕事がしたい」

「~したい」は一人ひとり違うのでしょうが、入職したときの思いを大切にしながら進んで行って欲しいと思います。

 

 ~初心忘るべからず~

一般的に、「物事に慣れると慢心してしまいがちだが、最初のころの志を忘れてはいけない」という意味で使われる言葉ですが、もともと世阿弥の『花鏡』の中で使われたこの言葉は、もっと深く繊細で「初めてのことに取り組む際の新鮮な気持ち、初々しい気持ち以上に、自分の未熟さを忘れるな、つたなかったときのことを忘れてはならない」という意味だそうです。つまり、「初心は一生続くのだ」そうです。

 

 さて、私が入職した頃の「~したい」を恥ずかしながら申し上げますと、「社会的に弱い立場にある人たちの尊厳が守られる社会は、どんな人にとっても生きやすい社会のはず。そんな社会をつくっていきたい」でした。

長く勤めると慢心し、新職だった頃の志や未熟さを忘れがちになります。

 

 新たな仲間の初心に触れ、心新たに初心を忘れず仲間とともに歩んでいきたいと思います。

 

 

法人事務局 事務局長