丘のうえから
総合管理棟からの風景
平成27年7月27日
大阪府障害者福祉事業団法人事務局がある総合管理棟は、現在、再編が進む富田林市のこんごう福祉センター内にあります。2階フロア廊下側の窓からはセンターの北側が、事務所フロア側の窓からは夏は木々の葉が茂り若干見通しが悪くなりますが南側が見渡せます。
今、南側では、平成28年4月開設に向け障害者支援施設「こんごう」の建築工事、北側では平成29年4月開設に向け障害者支援施設「かつらぎ」と「にじょう」の建築に向けた造成が行われています。地域では、大阪狭山市にあるワークくみのきの移転工事、守口市では新規地域生活支援拠点施設の建築に向け着々と準備が進んでいます。窓から見える風景や地域の施設の情報は日に日に進展していきます。
久しぶりに訪れたOBの方が、「事業団も変わっていくね。未来が楽しみだ。」と声をかけてくれました。日々変わっていく風景を目にしながら今、わたしたちは事業団再編の最終形に向け、そして、継続した利用者への支援と地域貢献に向け、「ともに生きるこころを育み ともに歩む社会の実現」を実践していきます。
移転を控えて
平成27年7月20日
ワークくみのきは現在就労移行支援(定員6名)就労継続支援B型(定員34名)の計40名の定員で運営しています。現くみのきは施設の老朽化狭隣等の理由から平成28年4月1日に移転の予定となっており、定員を生活介護30名、就労継続支援B型30名に変更する予定です。
秋から移転に向けた建築が始まり、平成28年の4月からは新しい場所、新しい建物でワークくみのきの再出発です。外面だけでなく中身の充実した、みんながワークへ行きたいと言っていただける支援の充実をはかるべく職員一同で十分に議論、検討を重ねていきたいと思います。
現在の就労継続支援B型の現員は37名(定員34名)ですが、私が赴任してからの3年で就労継続支援B型から生活介護事業所へ移行された利用者は6名おられます。また、現在の年齢構成は70歳以上2名、60歳以上5名、50歳以上3名と50歳以上の利用者が10名在籍されています。高齢化、重度化が進む中で利用者のニーズが就労から生活介護に向かうことは、利用者本位の考え方からも当然の結果かもしれません。ワークくみのきとしましては、個人のニーズに沿った利用者本位の支援の強化をはかり利用者から選択される事業所を目指していきたいと考えます。
「働くことを支える」
平成27年7月13日
梅雨空の下、紫陽花が涼しげに揺れています。手入れが行き届いた庭にたくさんの花をつけている枝もあれば、街の片隅で手入れなど忘れられても、けなげに一握りの花を咲かせている紫陽花もあります。
そして、紫陽花の花が咲く道端に、名前もわからない草が小さな花を咲かせています。
それぞれが、それぞれに、けなげに生きています。
さて、当事業団ではあちこちの事業所で、働くことを支えています。
ひとことで「働く」といっても、それぞれの人にとってその意味合いはずいぶん違うように思います。もちろん、ほとんどの人が「生きるためのお金」を稼ぐために働くのでしょう。でも、私たちが仕事を探すときには「自分にあった生きがいを感じる仕事」に就きたいと思って探すのではないでしょうか?
たくさんの収入も必要ですが、働くことの「生きがい」という部分もとても大切な気がします。
「より高収入を得るために企業就労をめざす・・・」「少しハードルが高くて企業就労はまだ難しいけれど、自分らしく働き社会の中で居場所がある・・・」
働くことに対して、それぞれの人の想いがあります。
事業団が行っている就労支援事業には、一般企業への就労をめざす人を支援する「就労移行支援や職業訓練」、そして自分の居場所や生きがいを大切に働くことを支援する「就労継続支援B型」があります。
それぞれ、事業の特色はありますが、その人に寄り添いながらその人に合った働き方を一緒に考える姿勢を大切にしています。
自分自身が路傍に咲く一輪の花に、気づける支援員であるように言い聞かせながら。