丘のうえから
「ともに生きる」
平成27年6月15日
6月6日(土)には、第43回こんごう福祉センターまつり(コロニーまつり)が、開催されました。昨年度までは、広い敷地のセルプエリア等で実施してきましたが、今年は、こんごう福祉センターの再編工事のため、総合管理棟前のレンガ広場での実施となりました。
このレンガ広場は、長い年月多くの人の憩いの場、集いの場として利用され、何ともいえない癒しの自然空間でもありました。
古くから利用者の散歩と休息に、職員や家族が小さいお子さんを連れての散歩に、売店で買った缶コーヒーを片手に腰掛けて暫しの意見交換に、見学者への屋外での概要説明に、新規採用職員や定年退職職員の記念撮影などなど。
初回からの数年は、コロニーまつりがこの広場で行われていたことを思い出し、とても懐かしい思いと40年の時を感じずにはいられませんでした。
グループホーム等を利用し地域で生活されている利用者や家族との嬉しい再会が次々とありました。以前より明るく元気になっている人、加齢のためか静かに微笑んでいる人、言葉は少ないけど傍に来てくれる人、相変わらずその人らしい人など。出会った当時には、支援する側、される側の関係が、今は、私にも彼らにも古くからの知人、友人の存在としてあることを実感しました。
1981年の国際障害者年から34年、グループホームが制度化されてから26年、そのテーマ「ともに生きる社会」を創っていこうという目標が、富田林市を始め、府内の各地域で少しずつ現実のものになっていることを感じます。
「ボランティアの力」
平成27年6月8日
もみのき寮は古くから大学生のボランテイアサークルとご縁が深く、毎年100名前後の学生ボランティアが利用者と交流するために来所されます。直近では6月6日のこんごう福祉センターまつりに参加してくださり、この日ばかりはボランティアの学生さんを独り占めにして、買い物や飲食を楽しみ、まつりの満足度が百倍増えたかのような笑顔を見せておられました。
また秋まつりなどの行事では、ボランティアの学生さんが企画し出演するスタンツや人間ボウリングなど、見ていて愉快なゲーム等を、学生さんと一緒に手取り足取り歌ったり踊ったりすると、普段に無い雰囲気で気持ちも若返るようです。
事業所としては施設内に第三者が入ることで身の引き締まる思いで襟を正す機会となります。またボランティアの学生さんには事前に障がい特性を理解いただき、適切な対応をお願いすることや福祉制度などについてもお話する学習会を企画して、啓発活動にも取り組んできました。ボランテイアの皆さんのご意見を伺いながら、将来、職員として就職したいと思っていただける魅力的な施設にしたいと考えています。
「長きにわたり」
平成27年6月1日
おめでたい話題から。5月12日、長年の社会福祉への功績が認められ、久保田 全孝事業団常務理事が瑞宝単光章を受章されました。私たち職員にとっても誇らしいことです。
5月18日、事業団永年勤続表彰式(30年9人、20年7人)が執り行われました。長きにわたり、業務に精励されてきた方ばかりです。おめでとうございます。事業団では勤続41年の職員がおられます。利用者支援一筋に携わっていただき、本当にご苦労様です。
大阪府立金剛コロニーが開設し45年目、グループホームの制度化以前に開所した、入所者の地域生活の原点である小森ホームが産声を上げて33年。現在、当事業団では、約500人がグループホームを利用して地域生活を謳歌されています。先日、街で久しぶりに会ったグループホーム利用者は「会社定年してん」と、笑顔で話してくれました。地域や会社の皆様、そして支援スタッフに見守られ、愛され生活されている充実感が溢れていました。お仕事お疲れ様でした。
また、6月6日(土)には、地域の皆様が集い、地域移行された利用者が里帰りのように集われる、第43回こんごう福祉センターまつり(コロニーまつり)が開催される予定です。
改めて、長きにわたり努力する、愛されるというのは本当にすばらしいことですね。