丘のうえから
青天を優雅に泳ぐ鯉のぼり 緊急事態宣言の中で
令和3年5月24日
この原稿を書いている4月下旬、大阪府には東京都、兵庫県、京都府と共に、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために3回目の「緊急事態宣言」が発令されました。これにより多くのイベントが中止になり、富田林の石川河川敷で毎年4月中旬から5月にかけて多くの鯉のぼりが立ち並ぶ鯉のぼりあげの行事も今年度は中止になってしまいました。
そんな中、しいのき寮前のグラウンドでは、今年度も例年通り鯉のぼりをあげることができました。
鯉のぼりは、江戸時代、武家で始まった端午の節句に子どもたちの健やかな成長を願って家庭の庭先に飾る鯉の形を模して作った幟(のぼり)から始まったとされています。
緊急事態宣言の中、子どもたちは、外出の行事等も中止になり、保護者との面会等も我慢しなくてはならない日々が続いていますが、それでも元気いっぱい暮らしています。
晩春の青天の中を優雅に泳ぐ鯉のぼりを眺めながら、子どもたちがコロナの感染を気にすることなく自由にのびのびと活動できる日が一日も早く訪れることを願いました。
(2021年 しいのき寮前) (2018年 石川河川敷)
しいのき寮
「こども発達支援課」が誕生しました
令和3年5月10日
この4月、こんごう福祉センター内に新しい組織「こども発達支援課」が誕生しました。“誕生”と言っても、新しい建物ができたわけでもなく、新たな事業が増えたわけでもありません。これまで各拠点事業所の中で療育事業を行ってきた「青空」や「風」、「Sun」、「mum」、「GO!」の5つの事業所が、それぞれの拠点事業所から抜け出して「こども発達支援課」という一つの組織としてまとめられ、新たなスタートを切ったという訳です。そして、このこども発達支援課の事務局的役割を、同じ子どもたちの支援を行っているすぎのき寮に担ってもらうこととなりました。
それぞれの事業所の所在地が、北は「箕面市」や「茨木市」、南は「富田林市」に「河内長野市」、「大阪狭山市」と離れ離れになっていて、同じ課の職員同士で集まることも難しい状況ですが、今流行りのオンライン会議も組み込みながら情報の共有を図っていければと思っています。
まだまだ歩き出したばかりで、これまで通りの事業をこなせるように整理するのに追われている状態ではありますが、5つの事業所が一つになることで、これまで子どもたちの支援でできなかった何かを、少しずつでも実現させていきたいと考えています。
こども発達支援課
全ての道は「ヒト」に通ず
令和3年4月19日
「全ての道はローマに通ず」とは、目的までの手段や方法は、何通りもあることのたとえ。また、一つの道理はあらゆることに適用されるというたとえ。とある。
事業団の運営方針で、「人材の確保、定着、育成の機能強化」、「危機管理機能強化」及び「経営基盤の強化」に重点的に取り組むこととし、令和3年度が始まった。
組織が新型コロナウイルス感染症のような危機に直面したとき、困難を乗り越えていくために決断力、柔軟性、団結力といったものが職員に求められる。また、同じく危機に直面しても簡単には崩れない経営基盤を確立するためには、社会の動向やニーズを踏まえた課題解決力、創造力、実行力といったものが求められる。
何事についても発生源を辿れば「ヒト」に行きつき、だからこそ目的とすべきは「ヒト」づくりに行きつく。
経営資源として昔から「ヒト」「モノ」「カネ」と言われてきたが、初めに「ヒト」が来るのは、なるほど合点がいく。「ヒト」が量・質ともに充足していれば、その「ヒト」が様々なものを生み出す。全ての道は「ヒト」に通ずと思うのである。
「モノ」「カネ」のウエイトが高かった事業団改革は成し遂げた。人材の確保、定着、育成を一貫して行い、未来に向けて「ヒト」に重点を置く新たな改革を進めていきたい。
法人事務局 事務局長