丘のうえから
特養に配置されている障害者生活支援員って?
令和2年7月6日
高齢介護施設では、視覚障がいや聴覚障がい、知的障がいの方へ専門的なスキルを持って支援にあたれるよう、障害者生活支援員の配置加算があります。
知的障がいの方の心身の機能低下は、一般の高齢者より進行が速いといわれています。その要因としては、ご自身のニーズを言葉で表現することできなかったり、社会との触れ合いの場が少なかったりといった背景により、生活リハビリの機会が少ないことが考えられます。
そこで、かんなびのさとでは障害者生活支援員が中心となって、多様な余暇活動プログラムを提供しています。例えば、音楽に合わせての体操、カラオケ、映画会、スイーツ喫茶店、ノンアルコール居酒屋、ハンドマッサージ、普段着ないような衣装やお化粧をしての変身写真館などを行っています。楽しい時間を通して、意欲を引き出したり、様々な人との交流の場やリラックスできる場づくりに取り組み、入居者様ご自身で出来ていることが少しでも長く継続できるよう、また、張り合いのある楽しい毎日を過ごしていただけるよう支援しています。
また、地域のボランティアの方にもご協力をいただき、お茶・お花教室、絵画クラブ、工作クラブ、民謡クラブ、歌おう会、オカリナ演奏、挽きたてコーヒーを楽しむ日等も行っています。
これらの活動は、各ユニット内でなく、施設内の地域交流ホールで行うことで、
ボランティアさんやユニット間を越えた入居者様の交流の場となりますが、コロナウィルス感染予防の観点から、ボランティアさんの受け入れやユニット間を超えた交流を自粛してきました。緊急事態宣言の解除を受けソーシャルディスタンスに配慮しながら徐々に交流の幅を広げています。
そして今では多くの入居者様から「今日はなにがある?」と、地域交流ホールが開くのを心待ちにしていただいています。そんな皆様からのうれしい声に、障害者生活支援員も楽しいイベントになるよう日々奮闘しています。
さあ、今日も皆さんの笑顔とたくさん出会えますよう、張り切っていきましょう!
かんなびのさと
「ようやく今年度の職業訓練がスタート!」
令和2年6月22日
大阪INA職業支援センターでは、知的障がいのある方へ一年間の職業訓練を実施しています。新しい訓練生のみなさんには、新型コロナウィルスの感染防止のため、入校の4月から登校せずに、ご自宅で課題に取り組んでいただいておりましたが、ようやく6月から本格的な訓練が始まりました!
まだまだ始まったばかりで、みなさん長い自宅生活の影響から抜け出し、生活リズムを取り戻すのは難しいようです。けれど、そのような状況の中、就職の夢をかなえるためINAのルールを覚え、各科での学習や実技訓練に積極的にチャレンジしておられます。
もちろんINAでも新型コロナの感染防止のため、登校時の体調チェックや手洗い、消毒、うがいなどを厳重に行い、訓練中は訓練生同士の距離をしっかりとり、三密の状況にならないようにしています。箕面キャンパスでは2科目の訓練を行っていますので、園芸科とパン菓子製造科を1,2階で分け、科目間の訓練生の接触を避ける工夫をしています。
このように新型コロナ感染防止のための新しい訓練スタイルを模索しながら、職員一丸となってみなさんの就職の夢を応援しています。
*写真はパン菓子製造科が、2階講義室でパン生地伸ばしのトレーニングを
している光景です。
大阪INA職業支援センター
コロナウイルスに負けない
令和2年6月8日
大阪府で初めて感染者が出たのは1月29日でした。その頃は、心配はしても「恐怖」を感じるほどではありませんでした。その後、3月の下旬から急に感染者が増え始め、4月9日には92人という最大値を記録しました。3月中旬以降は気が気ではありませんでした。早くから高齢の方や基礎疾患のある方は死亡率が高いと言われていましたが、おんどには65歳を過ぎた利用者さんがたくさんおられます。「とにかくコロナウイルスを近づけてはいけない!」恐怖を感じ、このことばかりを考える毎日でした。早くから職員や利用者さんに手洗い・消毒はもちろん、プライベートでの外出も控えるようお願いし、4月に入ってからは臆病すぎるような対応をしてきました。5月末時点で当法人事業所の利用者さん、職員などに感染者は出ておらず、これは本当にみんなが頑張った成果だと思います。
5月25日ですべての都道府県の緊急事態宣言が解除されましたが、これから先、コロナウイルスとの共存を覚悟しないといけないようです。利用者さんや職員がコロナウイルスに感染しないように、また、万が一コロナウイルスに感染した時にも、負けずに戦うことができるように、これからもしっかりと備えてゆきます。
地域生活総合支援センターおんど