丘のうえから
新型コロナウイルス感染症をきっかけに
令和2年5月25日
新型コロナウイルス感染症の猛威が押し寄せてきた。利用者に感染者が発生しないことを最優先に、感染予防策の徹底に取り組む。日々、支援現場では緊張感の高い状況が続く。テレビ等では「医療従事者」の大変な状況がクローズアップされるが、「福祉・介護従事者」の状況もかなり深刻だ。職員には、一般の市民よりも感染予防の意識を高め、自粛の徹底を図ってもらった。職員全員の努力の成果として、幸い今のところ利用者、職員ともに感染は発生していない。
大きな課題となるのは、現場で感染症が発生したときに、誰がその支援にあたるのかということ。もちろん支援にあたる職員には、手当を支給する等条件整備はするとしても、感染リスクが高い業務に従事することは簡単なことではない。職員本人はもちろん、その家族もリスクに晒されるかもしれない。そんなとき、福祉の本質に立ち戻る。利用者の命、人生、生活を支えるということ。その本質が職員一人ひとりの心に浸透していることが大切。危機に瀕したからといって、人の芯は急に変化するわけではない。平時から、日常的にその芯を強固なものにする取り組みが必要とコロナをきっかけに改めて感じる。
法人事務局 事務局長
きたおおさか福祉センター
令和2年3月23日
きたおおさか福祉センターは、大阪府北部の箕面市、茨木市、守口市の3市に設置している6施設から構成されています。箕面市には、明光ワークス、大阪INA職業支援センター、大阪府立稲スポーツセンターの3事業所、茨木市には、地域生活総合支援センターあい、茨木市立障害福祉センターハートフルの2事業所、そして守口市には、地域生活総合支援センターいまの1事業所です。
当センターにおいては、障害福祉サービスにおける日中活動系の生活介護等、居住支援系のグループホーム、訓練・就労系の自立訓練や就労移行支援等があり、地域生活支援事業においては、相談支援事業等、また幼児期からの自閉症児等への専門療育を行う児童発達支援、障がいのある方等のスポーツやレクリエーション活動や文化活動を提供する施設、就職を目指しての職業訓練校を事業運営しています。
事業団創設50年を迎え、これまで培ってきた支援の専門性や地域・関係機関等との連携の強化をより一層図り、利用者やご家族等の地域での安心と安全な暮らしの支援、施設機能を活かした地域貢献に努め、今後もともに歩んでまいります。
きたおおさか福祉センター長
それぞれの進路!!
令和2年3月9日
今年の冬は暖冬傾向で、冬らしい寒さをほとんど感じることはなく、春を迎えようとしています。
毎年、この時期になってくると支援学校高等部を卒業する児童の進路について、右往左往しながら地域移行に向けて走り回っています。今年度の卒業生は3名おり、大阪府の北部のグループホームや時には奈良県の成人施設などを何度となく見学・体験をして、振り返りなどカンファレンスを行い、卒業後の進路もようやく目途が立ってきました。
今年度は3名の卒業生だけでなく、既卒者で昨年度末までに進路が決まっていない方が7名もいたため、既卒者については年度初めから地域移行を目指して動いており、カンファレンスや体験などを何度も何度も行い、グループホームや成人施設などへの進路がほぼ決まりました。
グループホームの入居が決まった方で、叩いたり抓ったりする行動障がいがあり絶えず見守りが必要な方もいましたが、今では新しい環境に慣れて笑顔が増え、薬の量も減り、とても落ち着いて生活を送っていますとのお手紙をご家族からいただきました。このようなお手紙や報告をいただくたびに、喜びを感じています。
それぞれの進路が決まり、すぎのき寮を卒業して、新たな場所で楽しく穏やかな生活が送れるようにと願うばかりです。
すぎのき寮