ホーム > 丘の上から

丘のうえから

チャレンジは人を育てる

平成29年5月8日

 大阪府立稲スポーツセンターは、大阪府の指定管理を受け、障がい者を中心としたスポーツ及びレクリエーション事業と文化事業の2本柱に加えて貸館をメインの事業として運営しています。

 利用する目的は個人によって違いがあるかと思いますが、技能習得・スキル向上・健康管理・体力向上・余暇活動がその目的ではないでしょうか。

 何事にもチャレンジすることは、個々の生活の質を高めることにつながります。すなわち、意欲の向上が図られることにより、生活にメリハリが生まれ、活性化につながり自信という大きな財産を得ることとなるでしょう。その結果、自分自身が育っていくことはもちろんのこと、周囲の人を育てるという重要な役割を担うことができます。

 是非ともスポーツ活動・文化活動にチャレンジしてみてください。

 その際には迷わずに「稲スポーツセンター」をご指名いただければ幸いです。また、何にチャレンジしたらよいか困った時・迷った時も気軽にご相談ください。スタッフ一同、皆様のご利用を心よりお待ちしております。

 なお、実施している事業については、当センターのページをご覧ください。

大阪府立稲スポーツセンター

 


オープンから1年が経ちました

平成29年4月24日

 平成28年4月1日にこんごうが開所して1年が経ちました。去年の今頃は引っ越しの直後で、満開の桜を愛でる余裕がありませんでしたが、今年はつぼみの頃から開花を楽しみに、利用者の皆様と共に桜を眺める余裕がありました。振り返ると利用者様の笑顔に支えられた1年でした。

 高等部を卒業し通所されている皆様も19歳になられ、社会人として大人びた表情を見せられるようになりました。今年度も「もっとやりたい」「しんどいけど頑張る」など、色々なことにチャレンジして、自信に満ちた明るい表情で毎日通所していただけるような事業所にしたいと考えています。

 入所施設では、開所1年目は何より安全・安心な生活環境の提供、健康維持のためにより良いサービス提供を最優先に取り組みましたが、少し落ち着いた2年目は、バスツァーなど皆様が楽しみにされているイベントを実施したいと考えています。来年の今頃には、「よかったね、またね」と話題にしていただけるような出来事がいっぱいになるように努めます。

 桜の花を見上げながら、昨年度お亡くなりになられた入所利用者様3名の方を思い出します。利用者様の高齢化が進むなか、ますます職員の介護技術の向上と、細やかな異変に気づき、対応する力が求められています。「健康寿命をより長く」を合言葉に、職員同士で前向きに、明るく、わいわい言いながら教えあい試行錯誤し、育ちあえる職場にしたいと思います。

こんごう

 


ともに生きる心を育み

平成29年4月3日

 今年45回を数える「こんごう福祉センターまつり(旧コロニーまつり)」が開催されますが、毎年お会いする利用者様のお父様がいました。このお父様との出会いは、私が30数年前に児童入所施設で勤務していた時です。施設で長男が穏やかに過ごされるようになった様子を泊りがけでみていただき夜遅くまで進路について話をしたりしました。ある日「卒業後は家で」と決心を告げられ、何かあれば「たのみますよ」と言われました。毎年まつりでお会いすると、いつも「たのみますよ」をおっしゃっていました。

 まつりでお会いしなくなりおかしいなと思っていると、お父様がお亡くなりになり、利用者様が再入所されてきました。生活の様子を聞くと、地域生活に向けて地元のグループホームに入居できるよう準備をしているとのことでした。

 私たちの取組みは、日々の小さな実践の積み重ねです。でもそれは利用者様の人生に関わらせていただくことです。事業団は、出会いを大切に1800人以上の利用者様の一人ひとりに長きにわたり寄り添うことで、ライフステージに応じた総合支援機能を持つようになりました。これからも利用者様、ご家族、地域の皆様と、ともに悩み喜び、感動を共有し、支援の輪を広げていきたいと思います。

大阪府障害者福祉事業団理事長 久保田 全孝