ホーム > 丘の上から

丘のうえから

ともに生きる心を育み

平成29年4月3日

 今年45回を数える「こんごう福祉センターまつり(旧コロニーまつり)」が開催されますが、毎年お会いする利用者様のお父様がいました。このお父様との出会いは、私が30数年前に児童入所施設で勤務していた時です。施設で長男が穏やかに過ごされるようになった様子を泊りがけでみていただき夜遅くまで進路について話をしたりしました。ある日「卒業後は家で」と決心を告げられ、何かあれば「たのみますよ」と言われました。毎年まつりでお会いすると、いつも「たのみますよ」をおっしゃっていました。

 まつりでお会いしなくなりおかしいなと思っていると、お父様がお亡くなりになり、利用者様が再入所されてきました。生活の様子を聞くと、地域生活に向けて地元のグループホームに入居できるよう準備をしているとのことでした。

 私たちの取組みは、日々の小さな実践の積み重ねです。でもそれは利用者様の人生に関わらせていただくことです。事業団は、出会いを大切に1800人以上の利用者様の一人ひとりに長きにわたり寄り添うことで、ライフステージに応じた総合支援機能を持つようになりました。これからも利用者様、ご家族、地域の皆様と、ともに悩み喜び、感動を共有し、支援の輪を広げていきたいと思います。

大阪府障害者福祉事業団理事長 久保田 全孝

 


春到来!・・・はっけよ~い、のこった!!

平成29年3月21日

 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、寒さも和らぎ、ようやく春の気配を肌で感じられる季節になりました。

 春の風物詩の一つとして「大相撲の春場所(通称大阪場所)」があります。

 「おんど」がある松原市のお寺に、佐渡ヶ嶽部屋が大阪場所の宿舎を構えています。年に一度の大阪場所で、お相撲さんが見られるということもあって、生活介護事業を利用されている利用者さんが、稽古場を見学に行きました。みなさん興味津々で、目を丸くしてかぶりつくように見ている利用者さんや、しこを踏みだす利用者さんもおられました。30分ほど稽古を見学させてもらってから、鳴門親方(元大関の琴欧洲)と記念撮影をして帰ってきました。次の日には別のグループが見学に行き、佐渡ヶ嶽親方(元関脇の琴ノ若)と記念撮影をして帰ってきました。

 見学に行かれた利用者さんは、帰ってきてからも『大きかったで~』『ちゃんこ食べてんやて』『TVで応援すんねん』などと、少し興奮気味に話されていました。

 撮影した写真を利用者さんにお渡ししましたが、その写真をノートに貼ってもらったり、お部屋に飾ってもらったりしたことも楽しそうに話されていました。

 いつもとは違うプログラムに参加され、とても楽しいひと時を過ごしていただくことができました。

地域生活総合支援センター おんど


お疲れ様「もっと」、再出発「生活介護」「就労継続支援B型」

平成29年3月6日

 四季折々の自然を感じながら過ごしてきた「もっと」は、この3月31日をもって約11年の歴史に幕を閉じます。

 4月1日からは、心機一転新たに開所される障害者支援施設「かつらぎ」「にじょう」においてサービス提供を継続いたします。親しみなれた「もっと」の名称は、「かつらぎ」で実施する就労継続支援B型事業で通称として継承してまいります。

 場所は現在同様、こんごう福祉センター敷地内です。今後も自然に囲まれ四季を満喫できる環境の中で、本人ニーズに沿ったサービスを提供してまいります。

 現在ご利用の方々には、安心して利用継続していただけるよう準備を進めています。

 前身の「若松寮」をはじめ消え去っていくものがある中、新しい誕生があります。新たな歴史がスタートすることとなりますが、今まで培われたことは継承しつつ、更なる飛躍を目指します。職員の力を結集して、新しい歴史を築きあげることができれば、利用していただく方々が求める事業所に近づけるものと考えています。

 「もっと」は歴史に名を残すだけでなく、新しい事業所として再出発します。ご利用はもちろんのこと、お近くにお越しの際は是非ともお立ち寄りください。

 今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

もっと