丘のうえから
「しいのき寮」から「さわやか」へ ~これからも「つながり」を大切に~
令和5年3月6日
この4月より、しいのき寮、すぎのき寮は、新施設さわやかに建替えられます。新施設移行を目前にして、最近とみに「つながり」の大切さを感じるようになりました。
施設に入所する子どもたちの多くは、親や周りの大人とのつながりを上手く持つことができず、大きな不安を抱えたまま施設での生活を始めます。そして施設での生活の中で、施設の職員、他の子どもたち、支援学校の先生、クラスの友達、子ども家庭センターのケースワーカーや心理士等々多くの人々との関わりの中で過ごしていきます。その関わりの中で一つ一つ人とのつながりを増やしていくことによって、子どもたちは安心を得ることができ、将来に向かって歩んでいくことができるのだろうと思います。親とのつながりの再構築、あるいは成人施設やグループホーム等地域移行の際にも新たな支援者とのつながりを作って送り出してあげたいとも思います。
つながりの大切さは職員も同様で、家族や職場の仲間とのつながりがあってこそ、職員もまた心にゆとりを持って、日々子どもたちの支援に力を注ぐことができるのでしょう。
新しい施設もまた、子ども家庭センターや支援学校、福祉事務所等の関係機関や地域の人々とのつながりの中でこそ施設に託された役割を果たすことができるのだと考えます。
これからも「つながり」を大切に、子どもたちを支援していきたいと思います。「さわやか」になりましても、引き続きよろしくお願いします。
しいのき寮
ジャズを聴きながら・・・ゆったり過ごす、香り高い時間・・・
令和5年2月20日
ジャズが流れ、コーヒーの香りが漂ってきました。
「いらっしゃいませ、こんにちは」「お好きな席にどうぞ」にじょうカフェのOPENです。
入り口からお客様(利用者)が笑顔で入ってこられました。思い思いの席につかれ、ウェイター(施設長とスタッフ)がオーダーを伺います。写真付きのメニュー表を見て、それぞれ4種類のドリンクとスイーツから選ぶ、ワクワクする時間。オーダーが通ると「お待たせしました、どうぞ」と目の前に自身で選んだカフェメニューが並びます。客席からは話し声、笑い声が聞こえてきました。施設長もスタッフも客席に着き談笑しています。
コロナ過で外出できない中、少しでも楽しめるようにと始めたにじょうカフェですが、今年度は1か月に1回順調に営業しています。できるだけお客様の声が聞けるよう心掛け、希望の飲み物や、スイーツを提供しています。
利用者とゆったり目線を合わせて過ごす時間を作ることを意識し、行事係が企画、各ユニットのスタッフ、事務所も連携して運営しています。
にじょう
「チャレンジド」
令和5年2月6日
突然ですが「チャレンジド」という言葉をご存じでしょうか?
障害をもつ人を表す新しい米語「the challenged」を語源として作られ、障害を持つゆえに挑戦すべき課題や才能を与えられた人々との意味をもつ言葉です。
地域生活総合支援センターあいの生活介護事業では今年度から作業班と称し、「働く」ということへの挑戦を職員と一緒に始めています。ただ単に作業をこなすのではなく、働くことの喜びや誰かの役に立ちたいという人間ならではの感情が沸き立つよう、声掛け一つ一つも工夫しながら支援をおこなっています。また、事業の中でも、自身の労働で得た工賃を使い地域で買い物等をおこなうことで、社会参加につながる活動も今後挑戦していきたいと考えています。
利用者、一人一人内容は違えどそれぞれに与えられた才能や課題に対して挑戦する機会の提供を「チャレンジド」の精神に則り、今後も続けていきたいと思います。
地域生活総合支援センターあい