丘のうえから
コロナ禍での施設の生活にも楽しみやうるおいを
令和4年6月20日
新年度が始まり2ヶ月が経ち、梅雨の季節となりました。私は4月にかつらぎのつつじ(女性)ユニットへ異動となり、初めての現場の仕事で戸惑うことばかりですが、周りに助けられながら日々奮闘しております。
さて、今年のゴールデンウィークは3年ぶりに行動制限なしということで、久しぶりに旅行や会食を楽しんだ方が多いのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の流行から2年以上が経過し、ようやく社会も活気を取り戻しつつあります。
当事業所でも、感染防止のため、原則面会を禁止しておりましたが、5/17より十分な感染対策を行ったうえで徐々に面会を再開しています。つつじユニットも何名か面会を実施しましたが、久しぶりのご家族との再会に嬉しそうな笑顔を見せてくださるご利用者が多く、こちらも嬉しい気持ちになりました。とは言え、まだ完全に元通りの生活とは言い切れません。外出や外泊については、引き続き自粛をお願いしている状況です。
まだまだ制限が多く、息の詰まる日々が続くなか、ご利用者の生活に少しでも楽しみやうるおいを提供できればと、職員一同知恵を振り絞り、さまざまな取り組みを考えております。
つつじユニットでは、今月は2年目職員が企画したイベント「喫茶つつじ」を開催予定です。お弁当や、ケーキ、職員による出し物など、開催に向けて着々と準備を進めているところです。当日は皆様に楽しんでいただけるよう、尽力いたします。
かつらぎ
♪♫~いらかの波と雲の波~♬♪
令和4年6月6日
青葉薫る季節となり、かんなびのさとの窓からは新緑がまぶしく、風に揺れています。かんなびのさとでは、みなさんユニットを出て、館内を散歩されています。椅子に座って外を眺めながら談笑されたり、日光浴されたりと過ごされています。
そこで、いつでも休憩できる椅子の設置はもちろんですが、季節に応じたオブジェを廊下のところどころに飾っています。ちなみに、5月は五月人形と兜です。いずれも、職員の方から寄贈いただいたものですが、とても立派ないでたちに、皆さん足を止めて見入ってくれています。そこで思わず「いらかの波と雲の波~」と口ずさんでいたりと。コロナで外には出にくい日々は続いていますが、かんなびのさとのなかにある、入居者の方による絵画の展示や楽しいオブジェを見ながら歩くことで、足腰も鍛えられてと一石二鳥の効果を上げていただいています。
かんなびのさと
新しい訓練生を迎えて
令和4年5月23日
4月8日、令和4年度の職業訓練生の入校式を行いました。
入校のための要件として、療育手帳の交付を受けていることが必要なのですが、このところ、精神障害者保健福祉手帳を併せてお持ちの方や、発達障がいの診断を受けておられる方も多く来られるようになりました。
当センターでは、知的障がいのある人を対象とした、公共職業訓練を行っています。パン菓子製造科、園芸科、グリーンハーベスト(農業)科の3つのコースがあり、いずれも1年間のカリキュラムです。
技能や知識を学ぶだけではなく、生活リズムやメンタル面の不安定さ、コミュニケーションが苦手、働くための心身の準備が必要など、いろいろな職業リハビリ的なサポートを行っています(職業準備性の向上)。
大阪INA職業支援センターでは訓練生の皆さんと話し合う機会をできるだけたくさん持つようにしており、ご本人の納得や理解をサポートし、訓練生の皆さん自身が自分の目標をたて、意欲を持って自身の成長に取り組むことができるよう取り組んでいます。
パン菓子や花、野菜を作り育てることをとおして、モノづくりでしか味わうことのできない楽しさや喜びをたくさん感じていただけると思います。また一方で、仕事として良いものを作る大変さも体感します。
就職をめざしておられる方や、障がい者の雇用を考えておられる企業のご担当者様、ぜひ一度、見学にお越しください。
大阪INA職業支援センター