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丘のうえから

「こども発達支援課」が誕生しました

令和3年5月10日

 

 

 この4月、こんごう福祉センター内に新しい組織「こども発達支援課」が誕生しました。“誕生”と言っても、新しい建物ができたわけでもなく、新たな事業が増えたわけでもありません。これまで各拠点事業所の中で療育事業を行ってきた「青空」や「風」、「Sun」、「mum」、「GO!」の5つの事業所が、それぞれの拠点事業所から抜け出して「こども発達支援課」という一つの組織としてまとめられ、新たなスタートを切ったという訳です。そして、このこども発達支援課の事務局的役割を、同じ子どもたちの支援を行っているすぎのき寮に担ってもらうこととなりました。

 それぞれの事業所の所在地が、北は「箕面市」や「茨木市」、南は「富田林市」に「河内長野市」、「大阪狭山市」と離れ離れになっていて、同じ課の職員同士で集まることも難しい状況ですが、今流行りのオンライン会議も組み込みながら情報の共有を図っていければと思っています。

 まだまだ歩き出したばかりで、これまで通りの事業をこなせるように整理するのに追われている状態ではありますが、5つの事業所が一つになることで、これまで子どもたちの支援でできなかった何かを、少しずつでも実現させていきたいと考えています。

 

 

こども発達支援課


全ての道は「ヒト」に通ず

令和3年4月19日

 

 

 「全ての道はローマに通ず」とは、目的までの手段や方法は、何通りもあることのたとえ。また、一つの道理はあらゆることに適用されるというたとえ。とある。

 

 事業団の運営方針で、「人材の確保、定着、育成の機能強化」、「危機管理機能強化」及び「経営基盤の強化」に重点的に取り組むこととし、令和3年度が始まった。

 組織が新型コロナウイルス感染症のような危機に直面したとき、困難を乗り越えていくために決断力、柔軟性、団結力といったものが職員に求められる。また、同じく危機に直面しても簡単には崩れない経営基盤を確立するためには、社会の動向やニーズを踏まえた課題解決力、創造力、実行力といったものが求められる。

 何事についても発生源を辿れば「ヒト」に行きつき、だからこそ目的とすべきは「ヒト」づくりに行きつく。

 経営資源として昔から「ヒト」「モノ」「カネ」と言われてきたが、初めに「ヒト」が来るのは、なるほど合点がいく。「ヒト」が量・質ともに充足していれば、その「ヒト」が様々なものを生み出す。全ての道は「ヒト」に通ずと思うのである。

 「モノ」「カネ」のウエイトが高かった事業団改革は成し遂げた。人材の確保、定着、育成を一貫して行い、未来に向けて「ヒト」に重点を置く新たな改革を進めていきたい。

 

 

法人事務局 事務局長


旅立ち

令和3年3月22日

 

 

 しいのき寮の子どもたちは、高等部卒業後にはしいのき寮も卒業していきます。

 卒業していく子どもたちにとって最後の一年は、きっとドキドキし通しの一年だったと思います。

 しいのき寮では自立を大きな目標として、日常の生活のなかで支援を行っています。高校三年生になれば、自立ももちろんのこと地域での生活を想定した取り組みが始まります。自活訓練棟の利用や作業所見学に行ったり、グループホームの体験などが入ります。学校に通いながら進路に向けて動くため、混乱することもたくさんあった一年間だったでしょう。

 その様な卒業の準備をしていく中で、緊張して逃げ出してしまったり、相談できなかったりとたくさんのことがありました。

 3月5日に卒業式が終わり、いよいよ子どもたちが巣立っていきます。

 卒業式での子どもたちの堂々とした姿は誇らしいものがありました。

 今年はコロナウイルスの影響で、先輩たちの地域で頑張っている姿を見る機会が持てず、イメージもなかなか持てない中、一年間よく頑張ったと思います。

 卒業後、今までのたくさんの経験がきっとどこかで役に立ってくれると嬉しいです。

 

 

 


しいのき寮