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丘のうえから

地域での役割

平成27年11月9日

 障がい者が地域で安心・安全な生活を送られるため、私たち福祉施設には以前にも増してその重要性は高く期待され、また、求められているのではないでしょうか。障害種別を超え、その施設の特徴を活かした施設間の連携を図り、障害者だけでなく地域住民の要望に応えていくことが必要かと私は考えています。

 富田林市においても、「福祉施設連絡会」の設立準備会が、10月26日に立ち上がり、平成28年2月の設立を目指して動き出しました。市内の事業所の連携が一層深まり、地域福祉の推進が一層図れるものと期待をします。(10月現在大阪府内27市町村で設置済み)

 地域社会の変化や課題の複雑化および深刻化等一事業所だけでは、十分に対応しきれない事案が増加の現象にあります。私たちは、法人内の更なる連携強化を図る一方、市内の社会福祉施設・関係機関・団体との連携をさらに広く、強固なものとし社会のニーズに応えていく必要性を認識し、更なるパワーアップに努め、各事業所は、各地域での拠点となりリーダー的役割を担うということを強く意識し地域貢献を推進していく事が重要と考えています。

 大きな事業所でないと出来ない事も多々あるでしょうが、小さい事業所だからこそ出来る事も数多く存在します。そこを上手く融合させて、地域との繋がりを大切にそして強固なものになるよう、今後も歩み続けたい。


地域に根ざした事業所を!

平成27年11月2日

 10月24日、当事業所の秋祭りを開催しました。当事業所は開所して7年目を迎え、秋祭りも今年で7回目となりました。規模は大きくないものの、地域の皆様にも参加いただきポスターを掲示するなど、地域に根ざした事業所の取り組みのひとつとして継続してきました。

 当事業所は、生活介護事業、就労継続支援B型事業、共同生活援助事業、短期入所事業の4事業を運営しており、当日は各事業や家族会による模擬店、利用者によるカラオケや踊り、ご家族が参加されているマンドリンクラブによる演奏やボランティアグループによるコーラスなど、利用者、ご家族、地域の方々が参加し、楽しく一日を過し交流を図りました。

 今後も秋祭りの開催を継続するとともに、秋祭り以外にも地域の方々との交流や地域貢献等、事業所の持つ機能を活かし幅を広げ、より一層地域に根ざした事業所となるよう努めていきたいと思います。


2025年問題

平成27年10月26日

 特別養護老人ホームで生活する入居者のうち、知的障がい者が98%を占める。そんな老人福祉施設を当法人は運営しています。老人福祉の分野では「2025年問題」が取りざたされています。今年2015年「第一次ベビーブーム世代(団塊の世代)」が前期高齢者(65~74 歳)に達しました。そして、後期高齢(75歳)を迎えるのが2025年です。この時不足する介護人材は38万人と言われています。しかし、介護人材不足はすでに始まっている、と日々感じています。ハローワークの他、新聞折り込み・求人雑誌・ウェブ求人サイト等、有料の求人媒体を利用しても電話1本すらない。これが現在直面している現実です。

 介護の仕事は、3K「きつい」「汚い(きたない)」「危険(きけん)」とか、さらに他産業の平均賃金と比べて「給料が低い」ことから4Kとも言われます。しかし一方で、介護の仕事の良さをアピールする際に、「ありがとう」と言ってもらえる仕事、ということが言われます。これも本当にその通りだと思います。汚れたおむつを交換した時や入浴でさっぱりした時に発せられる「ありがとう」で、仕事の労が報われる思いがするものです。翻って考えると、そう感じられる感性がこの仕事を選び、続けていくうえに求められるということなのではないか、と思っています。

 入居者の生活は毎日続いています。その人らしい生活を続けてもらうため、日々の小さな変化に気を配り、介護の職業病と言われる腰痛とうまく折り合いをつけつつ、利用者中心の介護に今日も取り組んでいます。