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丘のうえから

歴史を刻む

平成27年8月3日

 私が所属している事業所には、金剛コロニー開所以来生活されている利用者がおられます。寮唯一の大正生まれのAさんもその一人です。寄る年波もあり、日中もうつらうつらされることはありますが、まだまだ元気でいらっしゃいます。この前もうなぎを食べに行かれました。以前は帰宅するのが楽しみだったBさん、最近は家に帰ってもすぐにコロニーに帰りたいと訴えられるそうです。コロニーが我が家になってしまったとおとうさんがつぶやかれました。他にも、わが子にとってはコロニーが人生のすべてですと言われたご家族もおられます。

 金剛コロニー開所以来45年の歳月がたちました。ここには多くの利用者の人生や生き様が詰まっています。

 その利用者の人生を共に歩ませてもらっていることに今は感謝しています。利用者あっての職員、利用者あっての施設です。

 新しく出来る施設においても新たな歴史が刻まれます。利用者にとって新しい我が家になるよう期待しています。


総合管理棟からの風景

平成27年7月27日

 大阪府障害者福祉事業団法人事務局がある総合管理棟は、現在、再編が進む富田林市のこんごう福祉センター内にあります。2階フロア廊下側の窓からはセンターの北側が、事務所フロア側の窓からは夏は木々の葉が茂り若干見通しが悪くなりますが南側が見渡せます。

 今、南側では、平成28年4月開設に向け障害者支援施設「こんごう」の建築工事、北側では平成29年4月開設に向け障害者支援施設「かつらぎ」と「にじょう」の建築に向けた造成が行われています。地域では、大阪狭山市にあるワークくみのきの移転工事、守口市では新規地域生活支援拠点施設の建築に向け着々と準備が進んでいます。窓から見える風景や地域の施設の情報は日に日に進展していきます。

 久しぶりに訪れたOBの方が、「事業団も変わっていくね。未来が楽しみだ。」と声をかけてくれました。日々変わっていく風景を目にしながら今、わたしたちは事業団再編の最終形に向け、そして、継続した利用者への支援と地域貢献に向け、「ともに生きるこころを育み ともに歩む社会の実現」を実践していきます。


移転を控えて

平成27年7月20日

 ワークくみのきは現在就労移行支援(定員6名)就労継続支援B型(定員34名)の計40名の定員で運営しています。現くみのきは施設の老朽化狭隣等の理由から平成28年4月1日に移転の予定となっており、定員を生活介護30名、就労継続支援B型30名に変更する予定です。

 秋から移転に向けた建築が始まり、平成28年の4月からは新しい場所、新しい建物でワークくみのきの再出発です。外面だけでなく中身の充実した、みんながワークへ行きたいと言っていただける支援の充実をはかるべく職員一同で十分に議論、検討を重ねていきたいと思います。

 現在の就労継続支援B型の現員は37名(定員34名)ですが、私が赴任してからの3年で就労継続支援B型から生活介護事業所へ移行された利用者は6名おられます。また、現在の年齢構成は70歳以上2名、60歳以上5名、50歳以上3名と50歳以上の利用者が10名在籍されています。高齢化、重度化が進む中で利用者のニーズが就労から生活介護に向かうことは、利用者本位の考え方からも当然の結果かもしれません。ワークくみのきとしましては、個人のニーズに沿った利用者本位の支援の強化をはかり利用者から選択される事業所を目指していきたいと考えます。