丘のうえから
それぞれの場所で目標に向かって
令和6年2月5日
令和6年石川能登半島地震から一か月がたちました。まだまだ被災されている方々の生活は大変な状況にあると思います。被災された方々が一日も早く日常の生活を送ることが出来るようにと願いながら、私たちにできることを頑張っていきたいと思います。
じょぶライフだいせんでは、就労移行支援事業と就労定着支援事業が一刻一刻と幕を閉じようとしております。平成19年4月に開所し、就職を目指す沢山の方に利用して頂き本当にありがとうございました。利用された方が社会や地域に出て活躍されていることを聞くと大変嬉しいです。ラスト2か月間は就職された方々のアフターフォローに最後まで取り組んでまいります。
そのような中、のどか(共同生活援助)では昨年より地域での生活を目標とする方のためにワンルーム型のグループホームを展開しております。現在は4名の方が2年先の自立に向けて生活をされています。また、この1月に1住居2名の方がワンルーム型に変更し新しい生活を始められ、3月にも1住居1名の方に生活をして頂くため準備中です。皆さんがそれぞれの目標に向かって自分らしく過ごせることをこれからも応援していきたいと思います。
じょぶライフだいせん
共に生きる社会をめざして ~舞台出演で躍動~
令和6年1月22日
泉大津市では毎年泉大津市ふれあいキャンペーン実行委員会が主催し「障害者週間」の一環として、「泉大津ふれあい大会」を開催しています。昨年は12月9日(土)にテクスピア大阪・テクスピアホールで行われました。このイベントでは式典の後、市内の事業所が輪番でダンスや合唱を披露します。今回はワークさつきが出演しました。就労継続支援B型は9月の利用者会で演目を決め、練習をスタート。生活介護も馴染みがあって一緒に踊れる曲を選び、練習も頑張りました。
当日は皆さん舞台上では堂々とした様子で練習の成果を十分に発揮され、大いに盛り上がり会場全体が笑顔で溢れました。後日出演した利用者さんから「あの広い舞台に上がって(中略)日頃の練習よりめっちゃ緊張したけど、やり通した」と、手紙を頂きました。
目標に向かって取り組み、ドキドキしながら実践し、やりきった充実感で心が満たされる。生きていく上で大切にしたいしあわせを感じる心のプロセス。日々の支援においても大事にしていきたいですね。
ワークさつき
今年もよろしくお願いします。
令和6年1月9日
新年の挨拶から始めたいところなのですが、1月1日に能登半島で震度7の地震・津波が発生しました。そして翌日には羽田空港で海上保安庁機と飛行機が接触するという大事故が発生しました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、また被災されました皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
年末年始にわたって、ご利用者の生活を支えるべく勤務にあたっていただいた入所施設、グループホームの職員の皆様に感謝の気持ちを持ちながら、2024年も皆様にとってあかるく希望に溢れる1年となりますようにお祈り申し上げます。今年もよろしくお願いします。
最近あったホッコリするエピソードを紹介します。
先日、出張の時に電車に乗っていたら、10年前に支援させていただいたご利用者とそのご家族に偶然再会しました。Aさんとの出会いは、私が法人に入職して2年目の時でした。初めて就労支援や自閉スペクトラム症を学ぶきっかけになった出会いでした。指差しで「○○さん、○○さん」と声をかけてくれ、まっすぐな瞳のAさんは、何も変わっていませんでした。変わっていたのは、私の体型だけでした。
Aさんは職場までの道のりを一人で電車とバスを使って通勤することが、苦手でした。そこで、絵カードで作成した道案内のスケジュールを首からぶら下げ、めくっていくことで、職場に到着できるよう視覚支援をしました。「今でもその絵カードのスケジュールを首にかけてお守りのように出勤していますよ」とそのご家族から嬉しい一言をいただきました。「支援」という仕事は、業務量やその責任は決して軽いものではありません。常に自らの行動や言動を振り返り、自問自答しながら成長していく仕事であると思っています。だからこそ利用者の方の成長した姿を見たり感じた時の嬉しさ、達成感、やりがいはとても大きなものになると改めて感じました。
この10年前の支援がうまくいったきっかけに、入職してすぐ、とある先輩の言葉に私は影響を受けたからです。
「障がいを知らないでは、少し困ります。知っていただき、理解を目指していただきたい。」
「障がいを知っているでは、不十分です。理解する必要があります。」
「障がいを理解するでは、不十分です。誰にでも伝えることができることを目指していただきたい。」
この言葉が私の支援の哲学になっており、常に「自己研鑽の必要性」を感じています。持論ですが、勉強すればするほど、支援の質が高くなると感じています。
地域生活総合支援センターあいでは、今年度も約30人の未来の対人援助職の実習生が来ています。私も10年前の先輩のように、実習生に心に響く言葉を伝えることができているのか、自問自答しながら今日にいたっています。では支援現場にいってきます!
地域生活総合支援センターあい