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丘のうえから

七夕の夜に あなたの物語が、ほんとうのさいわい でありますように

 おんどでは今年も、利用者皆様の色とりどりの願いがこもった短冊を、飾りました。

 

 「〜が欲しい・どこどこへ行きたい」といったものから、「誰々に会いたい」「誰々が健康で元気でありますように」といった家族親族などへの思いが綴られていました。

 夏風にサワサワゆらめく笹飾り、七夕・天の川、流れ星、織姫・彦星、夏浴衣、夕立にさえ人はロマンチックな物語を想像してきました。

 同じく利用者様も職員も、「共に日々の生活の中で、その人なりの物語を綴っているんやなあ」と、ふと猛暑の中、涼しげにサワサワゆれる短冊と笹を見て感じました。

 

 

 

 

 

 

 そんな、その人なりのナラティブ(物語・語り)を受け取る感性と夏夜のロマンチックな風情を思い起こさせてくれる児童書3点があります。

「おこだでませんように」  作 くすのき しげのり 絵 石井 聖岳(きよたか)

 ☆ 気づけば、怒ってばかりでないですか?

 

「あらいぐまのせんたくもの」作 大久保 雨咲(うさぎ)絵 相野谷 由起

 ☆ 「かなシミ」は、どうやってせんたくしますか?

 

「銀河鉄道の夜」      作 宮沢 賢治

 ☆ 銀河の祭りの夜 ほんとうのさいわい を考える少年たち 

  幻想銀河と賢治のピュアな思いを静夜にどうぞ

 

 いずれも 登場人物それぞれのナラティブと言語外の環境や全体的な関係性のとらえ方を読者それぞれに考えさせる作品です。

 七夕に限らず、おんど利用者の他の作品にも同じようにその人なりのナラティブが表現されていると感じます。一部ではありますが、おんどの利用者の作品を紹介させていただきます。

 

 

 

 少し立ち止まり、その人のナラティブに思いをよせる。そういった時間も大切にしていきたいと思います。

 

 

 

地域生活総合支援センターおんど所長


いざという時に備えて!

 令和6年7月16日

 

 

 令和6年6月25日(火)にワークくみのき避難訓練を利用者、職員総勢95名で実施しました。

 訓練の目的としては、緊急事態が発生した時の利用者、職員の迅速かつ的確な避難行動による安全確保、パニックを防ぎ冷静に対応できる自信の向上、障がいの種別や程度に応じた特別な配慮の確認、消防署や地域との連携をポイントにしました。

 近年の世界的な異常気象もあり、災害や緊急事態への備えとして、避難訓練とBCP(事業継続計画)の重要性は年々増しています。BCPは、災害発生後も事業を継続または早期に再開するための計画で、ワークくみのきも毎月の非常時対策委員会にてBCPがより現実に即し精度を高めたものとなるように検討して、ブラッシュアップを続けています。

 避難訓練とBCPは、単独ではなく相互に補完し合うものとして、今回の避難訓練を通じて得られた改善点などをBCPへ反映し、それに基づいた訓練を行い、いざという時に備えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地域生活総合支援センターワークくみのき


SW ~未来への架け橋~

 令和6年7月1日

 

 

 福祉型障害児入所施設さわやかでは、昨年度の開所とともに、SW(ソーシャルワーカー)を配置しています。SWの主な役割は、入所児童の地域移行支援です。

 入所児童の多くは、高等部卒業後に地域へと巣立っていきます。その中で、本人が希望する地域生活を実現していくために、SWが架け橋となっていきます。進路先として、グループホーム、生活介護、就労継続支援B型、就労移行、一般就労等、様々な方面で活躍していくこととなります。利用者の意思形成、アセスメントを子ども家庭センターや支援学校と協力、連携し、早期から進めていくことで、より良い移行が実現できると考えています。

 昨年度は、高校3年生が15名おり、たくさんの地域との繋がりや社会資源を活用し、地域移行していきました。本人の移行への意思確認を適切に行い、自らの進路に対して、意思決定が出来るように、面談、移行先への見学、体験をしっかりと行ってきました。また、移行後もグループホーム等へのフォローを行い、自らが望む生活が実現できるように支援を行ってきました。

 今年度は、13名の入所児童がさわやかを巣立っていきます。入所児童の未来への架け橋になっていけるよう取組んでいきます!!

 

 

さわやか