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丘のうえから

オープンから1年が経ちました

平成29年4月24日

 平成28年4月1日にこんごうが開所して1年が経ちました。去年の今頃は引っ越しの直後で、満開の桜を愛でる余裕がありませんでしたが、今年はつぼみの頃から開花を楽しみに、利用者の皆様と共に桜を眺める余裕がありました。振り返ると利用者様の笑顔に支えられた1年でした。

 高等部を卒業し通所されている皆様も19歳になられ、社会人として大人びた表情を見せられるようになりました。今年度も「もっとやりたい」「しんどいけど頑張る」など、色々なことにチャレンジして、自信に満ちた明るい表情で毎日通所していただけるような事業所にしたいと考えています。

 入所施設では、開所1年目は何より安全・安心な生活環境の提供、健康維持のためにより良いサービス提供を最優先に取り組みましたが、少し落ち着いた2年目は、バスツァーなど皆様が楽しみにされているイベントを実施したいと考えています。来年の今頃には、「よかったね、またね」と話題にしていただけるような出来事がいっぱいになるように努めます。

 桜の花を見上げながら、昨年度お亡くなりになられた入所利用者様3名の方を思い出します。利用者様の高齢化が進むなか、ますます職員の介護技術の向上と、細やかな異変に気づき、対応する力が求められています。「健康寿命をより長く」を合言葉に、職員同士で前向きに、明るく、わいわい言いながら教えあい試行錯誤し、育ちあえる職場にしたいと思います。

こんごう

 


ともに生きる心を育み

平成29年4月3日

 今年45回を数える「こんごう福祉センターまつり(旧コロニーまつり)」が開催されますが、毎年お会いする利用者様のお父様がいました。このお父様との出会いは、私が30数年前に児童入所施設で勤務していた時です。施設で長男が穏やかに過ごされるようになった様子を泊りがけでみていただき夜遅くまで進路について話をしたりしました。ある日「卒業後は家で」と決心を告げられ、何かあれば「たのみますよ」と言われました。毎年まつりでお会いすると、いつも「たのみますよ」をおっしゃっていました。

 まつりでお会いしなくなりおかしいなと思っていると、お父様がお亡くなりになり、利用者様が再入所されてきました。生活の様子を聞くと、地域生活に向けて地元のグループホームに入居できるよう準備をしているとのことでした。

 私たちの取組みは、日々の小さな実践の積み重ねです。でもそれは利用者様の人生に関わらせていただくことです。事業団は、出会いを大切に1800人以上の利用者様の一人ひとりに長きにわたり寄り添うことで、ライフステージに応じた総合支援機能を持つようになりました。これからも利用者様、ご家族、地域の皆様と、ともに悩み喜び、感動を共有し、支援の輪を広げていきたいと思います。

大阪府障害者福祉事業団理事長 久保田 全孝

 


春到来!・・・はっけよ~い、のこった!!

平成29年3月21日

 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、寒さも和らぎ、ようやく春の気配を肌で感じられる季節になりました。

 春の風物詩の一つとして「大相撲の春場所(通称大阪場所)」があります。

 「おんど」がある松原市のお寺に、佐渡ヶ嶽部屋が大阪場所の宿舎を構えています。年に一度の大阪場所で、お相撲さんが見られるということもあって、生活介護事業を利用されている利用者さんが、稽古場を見学に行きました。みなさん興味津々で、目を丸くしてかぶりつくように見ている利用者さんや、しこを踏みだす利用者さんもおられました。30分ほど稽古を見学させてもらってから、鳴門親方(元大関の琴欧洲)と記念撮影をして帰ってきました。次の日には別のグループが見学に行き、佐渡ヶ嶽親方(元関脇の琴ノ若)と記念撮影をして帰ってきました。

 見学に行かれた利用者さんは、帰ってきてからも『大きかったで~』『ちゃんこ食べてんやて』『TVで応援すんねん』などと、少し興奮気味に話されていました。

 撮影した写真を利用者さんにお渡ししましたが、その写真をノートに貼ってもらったり、お部屋に飾ってもらったりしたことも楽しそうに話されていました。

 いつもとは違うプログラムに参加され、とても楽しいひと時を過ごしていただくことができました。

地域生活総合支援センター おんど